株式会社七葉は「抹茶」という切り口から、「新しい日本のカタチ」を世界に発信している会社である。良質の抹茶を、抹茶ラテなど現代的にアレンジしたメニューで提供している。そして、その店内に求められる空間は「和風」ではなく「現代の茶室」である。それは、オーナーの言葉を借りれば“日本に昔からある茶文化を現代的な解釈で楽しめる店をつくりたいという思いの表れである。岡山県には日本三大名園と呼ばれる後楽園がある。後楽園とは、岡山藩二代目藩主池田綱政(いけだつなまさ)が藩主のやすらぎの場として作らせた庭園である。園内に点在する建物の座敷から、眺望を楽しむという要素の強い庭であり、時代ごとの藩主の好みや社会事情によって景観が変化し、その積み重ねが歴史となっている。通常の借景は、庭に面して構えられるが、後楽園の茶室は、園外にある操山をまるでこの庭の景色であるかのように取り込んでおり、庭園の明るく広々とした景色に山々が加わり、奥行きのある庭を演出している。そこで、今回のnana’s green teaアリオ倉敷店では、山並みの借景を店内に取り込むことを提案した。

実際には、床から出ている山並みは間仕切りとして機能し、天井より下がっている空気感を切る間仕切りは、山並みによって切り取られた空を表現し、両者が合わさって「山と空の間」を作り出した。(吉田昌弘/KAMITOPEN一級建築士事務所)

 

 

  • nana’s green tea アリオ倉敷店」
  • 所在地:岡山県倉敷市寿町12-2
  • オープン:20111125
  • 設計:KAMITOPEN一級建築士事務所 吉田昌弘
  • 床面積:108.3
  • 客席数:50
  • photo:宮本啓介

 

 

 

 

 

 

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ITALIAN DOLCE CAFE AMARANTI」は、「五感に訴え、女性が行きたくなる」をコンセプトにデザインしています。喫煙者・非喫煙者がストレスを感じない、そしてさまざまな人が一緒に食を楽しめるシーンを演出しています。中2階と、その奥にある個室を喫煙エリアとし、ガラスの壁や区画するのではなく、最奥に強制の排気設備を設け、負圧にすることで、空気の流れをコントロールし、禁煙席に煙が流れないようにしています。禁煙席との境界となる中2階の円形ソファ席背面には、分煙をより確実にするため、エアーカーテンを配置。また、天井の仕上げには室内浄化や消臭効果のある竹炭を混ぜた塗装を、天井ダウンライトにはマイナスイオンを発生させるLEDで煙の分子を抑え、タバコの煙を除去する光源を取り入れました。三つの異なった効果を合わせることにより、お客様に細やかな心配りをし、より快適な空間で食を楽しめる、クリーンな新しい分煙空間を実現しました。(奥山 裕/乃村工藝社)


 

  • ITALIAN & DOLCE CAFE   AMARANTI
  • 所在地:大阪市北区梅田3-1-3 LUCUA2
  • オープン:201154
  • 設計:乃村工藝社 奥山 裕 松田知也
  • 床面積:133.22
  • 客席数:72
  • photo:ナカサ&パートナーズ

 



 

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静岡県掛川市、昼はカフェ、夜はレストランとバーを営む「ORZO」。カフェ/バー、昼夜の二つの表情を併せ持つ空間は、明確に仕切らず、常に片方の横顔が見え隠れするよう配置した。色や形の異なる瓶が並ぶバーの棚と、山を象ったモチーフを並べたカフェの壁。掛川へ向かう新幹線の連窓から眺めた富士山の姿が印象に残ったのかもしれない。連続的なモチーフを配置することで、意識/無意識すら無自覚のままぼんやりと、しかしずっと眺めていたいと思える景色を置いた。(美和小織/LITTLE

 

 

 

  • ORZO
  • 所在地:静岡県掛川市塩町2-10
  • オープン:2011113
  • 設計:LITTLE 美和小織
  • 床面積:157.67
  • 客席数:50席(カフェ41席、バー9席)
  • photpOfp 長谷川健太

 

 

 

 

 

 

 

 

Located at Kakegawa-shi in Shizuoka-ken, ORZO is a café during the afternoon and a restaurant bar at night. Its welcoming space changes its expression during day and night as a café and bar which is designed to thinly veil one another when seated. Bottles of various colors and shapes line up at the bar counter and the motif on the walls resemble a continuing panorama of the mountains. Perhaps it is influence by the beautiful view of mount Fuji which one can enjoy from the Shinkansen when approaching Kakegawa-shi. The continuing motif of mountains on the wall invites one to stare at them and to consciously or unconsciously let one mind to drift away.Saori MiwaLITTLE

  

 


  • ORZO
  • Location2-10, Shiomachi, Kakegawa-shi, Shizuoka-ken
  • OpenNovember 3rd, 2011
  • DesignerLITTLE  Saori Miwa
  • Floor area157.67
  • Capacity50 seatsCafé 41seatsBar seats
  • photoOfp  Kenta Hasegawa

 

 

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2880坪の傾斜敷地の頂、標高1200mに建つ天空カフェである。店内からは軽井沢の街を眼下に、晴れた日は遠くに南アルプスや八ヶ岳を望むことができる。天空の浮遊感をそのまま表した東側のはねだしテラスのカウンターからは、目前の山が迫ってくるように感じられる。計画に際しては、いかにしてドラマチックな景色を取り込むかということに主眼を置き、現地にやぐらを建て敷地から見える景色を念入りに調査し設計を進めた。そのため、斜面に対しはね出すように地表から浮いたカフェスペースと地形に沿うように配置されたレジデンシャルスペースは、それぞれ最良の景色を得るために微妙な角度で振れている。夕暮れ時から刻々と空の色が変化し、暗くなれば星空が美しい。そのためガラス面への映りこみが夜景を阻害しないよう照明計画や内装の色彩計画にも配慮した。(玉上貴人)

 

 

 

  • 「軽井沢天空カフェ・アウラ」
  • 所在地:長野県北佐久郡軽井沢町大字軽井沢字深古屋1369-51
  • オープン:2011128
  • 設計:一級建築士事務所 タカトタマガミデザイン
  • 床面積:137.28
  • 客席数:13席(屋内)
  • photo:吉村昌也/コピスト

 

 

 

 

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「タリーズコーヒー レム鹿児島店」は、鹿児島の代表的な繁華街・天文館に新築されたハイグレードなビジネスホテルの1階に位置します。そのためタリーズにも、既存店よりもアップグレードされた設えと、ホテル宿泊客の朝食提供に対応することが求められました。運営者の出した答えは、“新しいデザインの創出”と“地元で人気のあるベーカリーの併設(コラボレーション)”。答えはシンプルですが、同ブランドの展開規模としては多岐に渡る難題をクリアする必要がありました。結果、併設されたベーカリーが提供する焼き立てのパンとその香りは、宿泊客の朝食対応はもちろん、タリーズを利用されるオールタイムのお客様にとっても新しい付加価値となり、想定以上の相乗効果を得ることができているそうです。デザインは、既存店の主要な構成から重要な機能やオペレーションを注意深く紐解き、ベーカリーも一体としてデザイン、再構成することで、すべてを一新したように見える設えの中にも今までのタリーズのノウハウを随所に鏤めた、まさしく“既存店の延長線上にある”アップグレードバージョンが創出できました。スペシャリティコーヒーショップとして競合他社にも多く見受けられる「重量感」のあるデザインテイストを避け、しっかりとグレード感を高めながらも“軽やかなテイスト”と“心地よい照明演出”によりバランスを整えることで、カフェ業態のニーズに即した設えを体現できているとご好評いただいております。(井上愛之/ドイルコレクション、文責BAMBOO

 

 

 

  • 「タリーズコーヒー レム鹿児島店」
  • 所在地:鹿児島県鹿児島市東千石町1-32
  • オープン:20111015
  • 設計:ドイルコレクション 井上愛之 金井雄生
  • 床面積:162.1
  • 客席数:75
  • photo:ナカサ&パートナーズ

 

 

 

 

 

 

 

 

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株式会社七葉は、「抹茶」という切り口から「新しい日本のカタチ」を世界に発信している会社である。良質の抹茶を、抹茶ラテなどの現代的にアレンジしたメニューで提供している。その店内に求められる空間は「和風」ではなく「現代の茶室」である。それは、オーナーの言葉を借りれば、“日本に昔からある茶文化を現代的な解釈で楽しめる店”をつくりたいという思いの表れである。縁という言葉は「ふち」とも読み、周囲を限る境界を意味する。同時に「ご縁がありますね」というように、つながる意味も含まれる(茶の湯/表千家監修 引用)。今回は「縁」を使い、店とお客様との「縁」と同時に、お客様同士の「縁」もつなげることは出来ないかと考えた。実際には、「縁側」に見立てた集成材のベンチが延びていき、高さを変えることで横の客席の机となり、さらに高さを変えることによって通路となるよう設計した。その結果、店全体が一つの縁側となり、月を眺め、お客様同士が一つの繋がりを持つ空間となった。(吉田昌弘/KAMITOPEN、文責BAMBOO 

 

 

 

  • nana’s green teaイオンモール羽生店」 
  • 所在地:埼玉県羽生市川崎2-281-3イオンモール羽生1
  • オープン:2011年8月8日
  • 床面積:112
  • 客席数:59
  • photo:宮本啓介

 

 

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われわれを取り囲む社会環境が大きく変化している中、自動車のシンボルともいえるメルセデス・ベンツの魅力を伝えていくため、私たちは「興味を創造する」というテーマを掲げました。まずは多くの方々にこの施設への興味を抱いてもらい、そしてメルセデス・ベンツというブランドをより身近な存在として認識してもらえるよう、様々なインターフェースをこの建物内に取り込み、それを具現したいと考えました。この建物では、映像や光を使って様々なシーンや風景をつくりだし、空間そのものの印象を大きく変化させることで新しいコミュニティーを創造していきます。発光する柱は、山や林、迫りくる波、都市に乱立するビルのイメージなどを抽象化したものです。床は大地です。ひとつとして同じ形のない柱デザインは、空間に有機的な印象を与え、発光する光の色や光の動きによって、日々の太陽の色の変化や季節感、木々や海のような様々なシーンをつくり出します。さらにムービーウォールの環境的な映像が、その世界観をより強く表現していきます。これは、今までのショールームとは異なり、日々の風景の中にあるメルセデス・ベンツの美しさを伝えていくと共に、車に乗った時に感じる楽しさや体験を伝えていくという試みです。内部から外部に向かって目線を向ければ、大きなサッシュレス開口部の外にある本物の木々や街並と同調し、屋外と屋内が繋がっているかのように感じることができます。また、逆に屋外からでも、内部を容易に感じ取ることができます。夜になれば、外壁の黒い色は闇に消され、建築の存在が失われ、空間だけがあたかも浮遊しているかのように感じることもできます。外が内へ入り込み、内が外へ溢れ出していくことで内と外の境界線は薄れ、新たなコミュニティーを生み出しながら、空間が街と融合していきます。メルセデス・ベンツにとって、この施設は、日本のコミュニケーションハブという機能と位置付けがなされています。これまでのオーナーはもちろん、新しい世代の方々へメルセデス・ベンツというブランドを体感してもらうための施設なのです。世界に類をみないこのメルセデス・ベンツの新しい試みは、世界的なブランドの新しい在り方を示す施設になっていくと考えています。(窪田 茂/窪田都市研究所代表)

We brought up the theme, “Create the interest” in order to convey Mercedes Benz’s charm as automobile symbol in the middle of  time when our social environment has been changing drastically. We wanted many customers to feel interested in this facility and to feel the brand, Mercedes Benz as close to them as possible so we tried to introduce varieties of interfaces to the facility. This facility creates new community with visuals and lights producing different scenes and landscapes and changing the impression of space. Illuminating columns are abstraction images of mountains, forest, impending waves,  metropolitan’s full of buildings and etc. Floor is the land. Each different shape of columns design gives the organic impression to the space and illuminating lights’ colours and movements create the numerous scenes such as daily sun’s colours varieties and seasonal feelings, trees, seas and etc. Additionally Movie Wall’s environmental visuals express its feeling strongly. This is new trial to tell about the feeling of enjoyment and experience when we ride on the car, together with the beauty of Mercedes Benz in daily scenes, very differently from other showrooms in the past. Having eyes from inward to outward, we can feel as if outside and inside were connected by being synchronized with real trees and streets outside big sashless opening. On the contrary, we can feel the inside easily even from the outside. At night time, black colour on the outside wall disappears in the darkness and we can feel as if the building lost itself and only the spaces were floating. The outside penetrating into the inside and the inside overflowing into the outside, less border between the inside and the outside, and creating the new community, the space is merging with the streets. This facility is positioned as function for communication hub in Japan for Mercedes Benz.  And also it is the facility where not only existing Mercedes Benz owners but also new generations can experience the brand, Mercedes Benz. We believe that this pioneer Mercedes Benz trial will be a compass indicating how world class brands should be.   by Shigeru Kubota

 

 

  • 「Mercedes Benz Connection」 
  • 所在地:東京都港区六本木7-8-1 
  • オープン:2011716 
  • 建築デザイン:窪田建築都市研究所 窪田 茂 
  • 建築面積:818.80
  • 延べ床面積:1392.02
  • 構造と規模:鉄骨造2階建て
  • 用途:ショールーム、カフェ、レストラン、バーラウンジ
  • photo:ナカサ&パートナーズ

 

 

 

 

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経済不振が長引く中、ローコストリニューアルはクレーバーなチョイスの一つとなっている。「mango tree cafe ルミネ池袋」は、和風居酒屋からエスニックカフェへの転身。架空の包装紙で現物を包み、パッケージ。お店のオープニングそのものがお客様へのギフトになるよう仕掛けた。グラフィックに採用した背景のブルーグリーンとロゴのピンクにはそれぞれカラーフィルターを透したライトアップを行い、ロゴが浮き出る効果を持たせている。(上垣内泰輔/丹青社)

 

 

  • mango tree cafe ルミネ池袋店」  
  • 所在地:東京都豊島区西池袋1-11-1 ルミネ池袋8
  • 設計:丹青社 上垣内泰輔
  • 面積:200
  • photo:ナカサ&パートナーズ

 

「アンリ・シャルパンティエ」の店舗としては珍しい、路面店でカフェを併設したスタイルの店舗である。同敷地内には大 型の工場も構えており、できたてのケーキを提供する。カフェはセルフサービス式でありながら、ゆっくりと寛いでもらえる空間づくりを意識した。外部に面し て全面ガラス張りというロケーションのため、透明感をテーマに、床を様式的な柄のガラスモザイクタイルで表現、そこに鮮やかなブルーのカラーミラーを用い たケーキケースをあしらうことで、モダンでありながら冷たすぎないショップとした。カフェテリアは逆に、温かみのあるフローリングのパーケット貼りとカー ペット敷きで物販エリアのコントラストを意識しながら、全体で調和の取れた空間デザインとした。(奥山 裕/乃村工藝社、文責BAMBOO

  • HENRI CHARPENTIER 酒蔵通り店」
  • 所在地:兵庫県西宮市久保町5-16 
  • オープン:201012  
  • 設計:乃村工藝社 奥山 裕/NOMURA co.,ltd. Yutaka Okuyama
  • 床面積:150
  • photo:Nacasa & Partners


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4店舗目となる“アリス”は、昼の営業を新しく試みたファミレス型カフェレストラン。マルチシーンファンタジーというコンセプトのもと、物語の中の様々なシーンを切り取ったようにエリアによって雰囲気を変え、ファンシーでキュートなファンタジーワールドを何層にも生み出している。建築的な制限で2mという低い天井もこの世界観にうまく融合できている。(鈴木克典) 

 

  • 「魔法の国のアリス」
  • 所在地:東京都新宿区西新宿1-5-1 小田急HALCハルチカグルメアレーB3F
  • オープン:201012
  • 設計:ファンタスティックデザインワークス 鈴木克典
  • 床面積:228.11
  • 客席数:124

 

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商空間クリエーターに聞く ~LED、私はこう使う!
店舗デザイン・空間デザイナーの作品アーカイブ デザイナーズショーケース
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