〜CMF(C=色、M=素材、F=仕上げ) のトレンドを探る
3年ぶりに本格開催した「2022年ミラノ・デザイン・ウィーク」。
80年代からミラノ・サローネへ現地視察を行い、
分析を重ねてきた凸版印刷の〈C-lab.〉がデザイントレンドを振り返るレポート。
今回は、CMF(C=色、M=素材、F=仕上げ) に絞ってトレンド分析をレポートとしてもらった。
文・C-lab.(凸版印刷)
まず、ウッド系のトレンドとしては、ナチュラルで優しいテイストのライトオークやライトウォールナットが印象的でした。また、漆⿊の凛とした素材感のブラックウッドも⼤⼿ブランドに多数⾒受けられました。
■ ライトオーク
■ ライトウォールナット
■ ブラックウッド
ストーン系のトレンドとしては、ホワイトやグレーのマーブルが定番として継続。その⼀⽅、「ベイン」と呼ばれるキャラクターの際⽴ったデザインや、緑系の「ヴェルデマーブル」が⽬を惹きました。また、⾃然のダイナミズムやヒストリーを感じさせ、インテリアに深みを与える⽯材にも注⽬が集まっていました。
■ ホワイトマーブル
■ グレーマーブル
■ ヴェルデマーブル
トレンドカラーとしては、「コローレカルド(伊語で温かな⾊の意)」を象徴するテラコッタカラーをはじめ、植物と調和するモスグリーン、穏やかな海や空を想起させるブルーなど、コロナ禍における在宅時間の癒しになるナチュラルカラーが⽬⽴ちました。
■ テラコッタ
■ ブルー
■ グリーン
各年開催のキッチン⾒本市「ユーロクッチーナ」でも、コロナ禍以降の⽣活様式の変化を反映。キッチンを⽣活の中⼼に捉えた提案が多く⾒られました。
■ コローレカルド
■ マルチタスクキッチン
C-lab.
凸版印刷 C-lab.(Toppan Creative Laboratory)は、⽣活空間のサーフェースデザインをベースに調査・分析を⾏い、製品開発から空間全体のソリューション提案を⾏うデザインファーム。1980年代より「ミラノ・デザイン・ウィーク」をはじめとする国内外のインテリアデザインのトレンド分析を⾏っています。
https://forest.toppan.co.jp/designtech/clabo.html