紙の専門商社である竹尾と、仏壇や仏具の製造を手がける京都の老舗・若林佛具製作所が協働し「かみと祈り -Paper Altar-『紙の仏壇』」をスタートする。同プロジェクトは、竹尾のショールーム・青山見本帖が、資材としての「紙」による製品の開発と継続的な流通を見据え、紙の可能性を広げるために、さまざまなメーカーと協業するプロジェクト「AOYAMA PRODUCT STOCK(青山プロダクトストック)」の第1弾。今回のコラボレーションでは、デザイナーの三澤遥(日本デザインセンター)と建築家兼デザイナーの鬼木孝一郎(鬼木デザインスタジオ)が起用された。三澤氏は、「紙ならではの手を合わせたくなる形を考え、そこに少しずつ輪郭や構造を与えて、祈り手の信じる心によって仏壇になっていくデザインを制作した」とコメント。また、鬼木氏は、身近にある「紙」を素材にすることにより、宗教的な形式や慣習から離れて、現代のライフスタイルに合う祈りのかたちを模索しながら「手で触れることが祈りに繋がるようなものを」と考え、日常の中でオブジェのように身近に存在を感じながら、触れることで故人を思い出し、時間を共有できる仏壇を目指したという。
同プロジェクトは、2023年9月26日から10月27日まで東京都渋谷区の青山見本帖で展示され、2024年春に商品として発売される。
「かみと祈り -Paper Altar-『紙の仏壇』」
会期:2023年9月26日(火)~10月27日(金)
時間:10:00~18:00 ※土日祝定休
会場:竹尾 青山見本帖(東京都渋谷区渋谷4-2-5 プレイス青山1F)
https://www.takeo.co.jp/finder/mihoncho/