EmanoN
- 飲食店
- 東京
紹介制のレストラン “EmanoN” のデザイン。
どのカテゴリーにも当てはまらない、垣根のない考え方を持ち、一皿一皿に料理に表現をする。
オーナーシェフが思考する、料理の本質を探るように、空間を構築した。
八丁堀の路地から、目印となる暖簾をくぐると、静寂を感じる露地が現れる。
露地の奥には素材を育てる発酵室とセラーが現れ、ゲストを迎える。
入店を拒むような、ステンレスの扉をくぐると、美しい音色とともに、
美しい色合いの、鈍く味わいのある左官と、柔らかくはっきりとした照明が空間を包み込む。
鹿児島からオーナー自ら運び入れた木材は、一枚板を使用した大きなカウンターや、床柱として使用される木材をテーブルの柱となる脚や天板としてデザインを施した。ゲストが触れる家具はすべて黒く染め上げ、力強さ、存在感を構成した。
一品一品の料理が美しく、滋味深く感じるように、帰るまでの時間を惜しむような、心地の良い光と空間を有する、静かなる情熱を注いだレストランとなった。