モアレホテル吉原
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“カフェー”で遊んで泊まれるデザインホテル

江戸幕府公認の遊郭・吉原。歌舞伎でもお馴染みの数々の芸事や“粋”といわれる日本独特のセンスを育んだこの⼟地に堆積している、夜遊びの記憶。それらを掘り起こすがごとく、日本独自のカフェー(特殊喫茶)建築跡地に新築したカルチャー発信型のコンセプト・デザインホテル。ホテル名のモアレ(干渉縞模様)は、異なる柄が重なって新しい柄が生まれる様を表し、民族やLGBTQ+を問わず、異なる文化が重なり新しい文化が生まれる場になっていくよう想いを込めました。
100年前のアールデコ時代に発祥したカフェー文化へのオマージュとリスペクトを込めてデザインし、メタル屏風とオーロラガラスが偏光可変し街並みが移ろい、ガス入りネオンとRGBが光のモアレを起こす、旧くて新しいヴェイパーウエィヴ&ネオンウエィヴ感覚でコンテンポラリーに仕上げています。様々なカルチャーイベント(@moirecafesecret)を開催しており、「カフェーで遊んで泊まれる」空間が特徴です。
部屋は日本のモダン&アールデコで怪しげな陰鬱礼賛の黒と、神聖な花魁部屋の白の2種類。ベッドエリアは檜の舞台、御簾や蚊帳で結界を設ける日本的な設え、ヘッドボードやフットスローは角度で表情を変えるモアレ柄、RGB可変間接照明が光のモアレを見せます。窓を開ければ隣のカフェー建築の瓦屋根越しにスカイツリーを望むロケーション。時には部屋も全館使用した世界的パフォーマンスイベントもあり、江戸と東京の強みをリミックスした最新拠点と言えるでしょう。

モアレホテル吉原

所在地:東京都台東区千束4-15-11
オープン:2022年6月25日
照明計画:ICE都市環境照明研究所
床面積:276.72㎡
カフェ客席数:26席
ホテル客室数:6室
Photo:KOUKI HATANO
Designer:

樋口泰輔 ベルリーナ ○プロフィールへ