ホテル阪急グランレスパイア大阪

自然的な要素を取り込みながら都市環境と調和するホテル

 

今回のプロジェクトでは、うめきた公園との親和性を意識し、自然と調和するデザインを追求しました。1階の正面壁をすべて植物で覆い、施設内のプランターは本物の丸太を活用し、アースカラーを基調としたインテリアを採用。さらに、朝と夜で異なる照明演出を施し、植栽を美しく照らす工夫を凝らすことで、時間帯ごとに異なる表情を楽しめる空間を実現しました。特にこだわったのは、5階のラウンジ、6階の宿泊者ラウンジ、そして27階のクラブラウンジの設計です。6階の宿泊者ラウンジには半個室も備えた席を設け、ホテルとしての付加価値を高めました。また、27階のクラブラウンジには、星空と夜景が美しく映り込む天吊りアートを設置しました。特に、27階のエレベーターの扉が開いた瞬間に目に飛び込む圧巻の景色にこだわり、その瞬間を特別な体験としてお楽しみいただけます。本プロジェクトは、5年半にわたる長期計画でしたが、初回のデザインコンセプト『Natural State』に沿って進行できたことに、大きな達成感を感じています。またレスパイアの「静かな癒し(REST)」と「明日への活力(INSPIRE)」を提供するというコンセプトに、「素晴らしい・素敵な」を意味するグラン(GRAN)を冠にした新しいブランドに昇華できたと思います。今後「ホテル阪急グランレスパイア大阪」が、国内外の人々に永く愛される存在になることを期待しています。(錦織杏奈/GARDE

 

 

「ホテル阪急グランレスパイア大阪」
所在地:大阪府大阪市北区大深町5-54 グラングリーン大阪 南館
オープン:2025年3月21日
設計:GARDE 錦織杏奈(共用部) 坂井淳也(客室) 真仲良行(客室)
協力:照明/パナソニック 小池玲子
床面積:約21,740㎡
Photo:ナカサ&パートナーズ

 

【内外装仕様データ】
〈共用部〉
床:磁器タイル貼り(クリヤマジャパン
壁:低層外装(主に5階レセプション、レストラン)/押出成形セメント板特殊塗装 内装/PB下地クロス貼り
天井:PB下地AEP
家具・什器:丸太/素地+部分エイジング塗装 家具/木工染色
その他:植栽(阪神園芸)
〈客室〉
床:特注カーペット(川島織物セルコン
壁:高層外装(主に客室部)/アルミカーテンウォール二次電解着色 内装/PB下地クロス貼り
天井:PB下地クロス貼り
家具・什器:特注グラデーション染色カーテン(リソース・インターナショナル) 家具/オーク木工染色

 

錦織杏奈/GARDE
GARDE デザイン事業本部⼤型デザイン課デザイナー。英国で内装建築を学びMAを取得後、2017年、GARDEに⼊社。京都カンデオホテル、⼤阪新規ホテルはコンセプト⽴案、基本設計、実施設計まで携わる。英国で学んだ内装建築技術を⽣かしホスピタリティデザインを中⼼に国内外問わず様々なプロジェクトに参画している。

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