「緑の風リゾートきたゆざわ」は、北海道北湯沢温泉の大規模温泉旅館である。眼下に流れる長流川(おさるがわ)の渓流の美しさに焦点をあて、和モダンをベースに”水をデザインする”というテーマのもと、それぞれの空間に素材やエレメントを差し込んでいきました。
「1階エレベーターホール周り」は、和風土壁調仕上塗材「サンドエレガンテ」を使用し、和のしつらえと長流川の流れをくし引きでイメージし、炭色の壁面を背景に川の水面に映り込むきらめきを表現した。
当ホテルの目玉施設のひとつである「森の散歩湯 WOOD SPA 」の大浴場前の空間、そして、水滴を六角形に見立てたお土産ショップ「ジャパンセレクション」は、木やあかりの温もりと炭色の壁面との対比が環境を引き立ててくれた。
お客様がお好みで選べる3つのお食事会場のひとつ、2階 北海道フレンチ&イタリアン「ZEN」。開放的なエントランスの壁面へ、川の流れをくし引きでイメージしたのは1階と同様であるが、そこにシルバーメタリックをプラスしたことで壁面そのものが表情を持ち、光に反射する水面のきらめきが表現され存在感UPへとつながった。
「エグゼイティブルーム」の壁面にも全館共通のデザインコンセプトである「水をデザインする」を踏襲し、日本の伝統色である水浅葱色の塗装色にくし引きを施し、メタリック塗装をプラスし「水面のきらめき」を表現した。(矢野・鈴木/三越伊勢丹プロパティ・デザイン)
1階エレベーターホール周り サンドエレガンテIN ヘアーライン仕上げ ELI-511
2階北海道フレンチ&イタリアン「ZEN」 パールエレガンテ×メタリック
エグゼイティブルーム パールエレガンテ×メタリック
「緑の風リゾートきたゆざわ」
所在地:北海道伊達市大滝区北湯沢温泉町300-2
リニューアルオープン:2015年6月22日
設計:三越伊勢丹プロパティ・デザイン 矢野・鈴木
床面積:22,090㎡
客室数:178室