今春4月、デザインショップやアートギャラリーが多く軒を連ねることでも知られる香港の香港島・SOHO地区に、新たなランドマークが誕生する。
1951年竣工当時「Police Married Quarters」と名付けけられたビル3棟(もともとは家庭を持つ若い警察官たちの宿舎として建てられた)が、大規模再開発で複合施設「PMQ」として大きく生まれ変わる。
このリノベーションプロジェクトは、香港政府と香港デザインセンター、香港理工大学等などを含めた民間企業や財団が、官民共同で「クリエーターのための施設」と銘打ち、再生に取り組むというもの。旧警察宿舎の頭文字を取って命名されたこの施設には、デザイナーやクリエイターのためのスタジオやシェアオフィスが多数設置され、増築される地階やフロアには、施設内で生み出された製品やサービスを展示するショールームのほか、それらを販売するショップ空間も用意される。
また、世界中のクリエーターがこの場所を訪れ、同施設に滞在しながら共同で製品開発に取り組める設備もあり、デザインとクリエーションの交流の場としての機能が期待される。
その他にも、ショップやレストラン、イベントスペースなどが多数入居する予定で、4月のプレオープン、また2014年の中頃のグランドオープンを目指し、現在工事が急ピッチで進められている。
PMQ
所在地:No. 35 Aberdeen Street, Central, Hong Kong
オープン日:2014年4月(プレオープン予定)
敷地面積:6,000㎡
延床面積:18,000㎡