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サンゲツ「sangetsu 見本帳リサイクルセンター」を開設

サンゲツ(名古屋市)が、環境負荷低減の取り組みとして、同社が発刊した見本帳の回収・解体・分別を行う「sangetsu 見本帳リサイクルセンター」を、本社隣接の施設内(旧配送センター)に開設した。
同社では、壁紙や床材、カーテン関連など、約1万2000点の内装材を企画・販売していて、そのビジネスの中核となるのが約30種類におよぶ見本帳。約2〜3年のサイクルで改訂されているが、使用後に回収できているものが全体の10%程度で、大部分が産業廃棄物として処理されていた。また、見本帳自体が、台紙(紙素材)、サンプルチップ(塩ビ、化学繊維)など複数の素材で構成されていることから、資源として再生するマテリアルリサイクルでの対応ができず、最終的には単純埋め立て処理やサーマル処理にとどまってしまうという課題もあった。
今回開設した施設は、こうした見本帳に関する課題解決に向けた取り組みとして運営される。具体的には、使用後の見本帳を顧客から回収したのち、見本帳の解体(表紙、台紙、サンプルチップに分解)を行い、素材ごとに分別。その後、それぞれの素材ごとにリサイクル専門業者に送り、再生塩ビ、再生パルプ、セメント材料へとマテリアルリサイクル(一部はサーマルリサイクル)を行う。また、見本帳解体の作業スタッフには、障がい者を雇用し、障がい者活躍支援を行うなど、ダイバーシティを推進する。
2021年度は本社を構える愛知県を中心に回収を進め、年間5万冊のリサイクルを予定。22年度以降は対象地域を拡大し、リサイクル率の増加を図るとともに、デジタル見本帳の活用を促進し、見本帳発刊総数の削減を進めることで一層の環境負荷低減に取り組むという。

 

「sangetsu 見本帳リサイクルセンター」
所在地:愛知県名古屋市西区幅下1-4-1
業務開始日:2021年3月16日(火)
床面積:約50㎡
https://www.sangetsu.co.jp/

 

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