京都一の傳 六本木ヒルズ店

京都の伝統と革新を表現

1927年の創業以来、西京味噌と伝統調味料を合わせた味噌床に厳選した海の幸などを漬け込んで作る、京都の伝統料理・西京漬を食べることができる「京都一の傳」の東京フラッグシップショップです。今まで飲食可能なリアル店舗は京都本店と香港店のみでしたが、東京のファンの方にもお楽しみいただきたいう考えのもと設計をスタートしました。
「京都一の傳」の伝統と革新というフィロソフィーをもとに、伝統エリアと革新エリアに分け、伝統エリアは、唐長の唐紙やステンドグラスなど京都本店の空気をそのまま持ち込みました。一方、革新エリアは、クロームメッキの格子や「一の傳」の一の文字をモチーフにした無垢材アートを吊り、西陣織のキモノデザイナー・斉藤上太郎氏や京都の左官職人・中野組と組み、京都で作られた材料を使用しながら、伝統から一歩前に進んだ和の空間を目指しています。(増田太史/マスタード

 

「京都一の傳 六本木ヒルズ店」
所在地:東京都港区六本木6-10-1 ヒルズ ウェストウォーク5階
オープン:2022年8月22日
設計:マスタード
床面積:約168㎡
客席数:46席
Photo:ナカサ&パートナーズ

【内外装仕様データ】
床:錆石小叩き仕上げ、三和土風左官仕上げ(中野組) ローズウッドフローリング(ティンバークルー) 陶板タイル(エクシィズ
壁:京都稲荷山黄土版築仕上げ、金属左官昇龍ムラ仕上げ(中野組) 西陣織ファブリックアート(三才) 唐紙(京唐紙唐長) 絹布紙(t.c.k.w) ステンドグラス(アトリエ・アゴ) 光壁(京都和紙職人ハタノワタルによる手漉き楮紙光壁/森木ペーパー
天井:トチチヂミ板貼り(エレガントウッドコーポレーション) 一部AEP
家具・什器:黒谷和紙和紙太鼓貼り扉(森木ペーパー) チェリー材チヂミカウンター(高田製材所) 家具(ロックストーン
その他:一文字無垢材アートワーク(ティンバークルー


増田太史/マスタード
1981年生まれ。2004年大阪芸術大学卒業。2004年〜株式会社船場、2013年〜株式会社エイジを経て、2016年マスタード株式会社設立。主に、都市部での飲食店を多く手掛ける一方、インドネシアの長期滞在型ホテルや物流倉庫会社の社員食堂を手がけるなど活動の幅を広げている。

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