3月11日から8月20日まで「江戸東京たてもの園」で、特別展「日本のタイル100年―美と用のあゆみ」が開催される。「INAXライブミュージアム」「多治見市モザイクタイルミュージアム」との3館共同企画による巡回展となる。
展示は、第1章「日本のタイルの源流をさぐる」、第2章「タイルの普及と名称統一」、第3章「美と用の100年史」の三部構成で、日本におけるタイルの歴史を探り、暮らしや建築の変化とともに花開いた日本のタイル文化を紹介する。
古代エジプトを起源とし、日本へも様々な地域を経由して伝わり、それゆえに様々な名で呼ばれていた薄板状の”やきもの”を統一して「タイル」と呼ぶことが定められたのは1922（大正11）年。本展では、名称統一以前に醸成されてきたタイル文化の変遷を辿りながら、台所、トイレや洗面所、ビルや大学、地下鉄の駅、銭湯など、さまざまな場で使われてきた日本のタイル100年のあゆみを時代背景とともに展示。美と用の間でタイルが果たしてきた役割を振り返り、暮らしや建築の未来を展望する。会期中、講演会やワークショップ、ミュージアムトークなどの開催が予定されている。

「日本のタイル100年―美と用のあゆみ」展
会期：2023年3月11日（土）～8月20日（日）
会場：江戸東京たてもの園／東京都小金井市桜町3-7-1 都立小金井公園内 展示室
時間：9:30～16:30（〜3/17）、9:30～17:30（3/18〜） ※入園は閉園の30分前まで
休園日：月曜日（3/20、27、4/3、5/1は開園）
主催：東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 江戸東京たてもの園
企画：INAXライブミュージアム、多治見市モザイクタイルミュージアム、江戸東京たてもの園
監修：藤森照信（建築史家、建築家、東京都江戸東京博物館館長）
https://www.tatemonoen.jp/special/2023/20230311.php