メガネブランド「JINS」を展開するジンズホールディングスが、東京本社を千代田区神田錦町に移転した。前オフィスは、「OPNE SPACE」をコンセプトに設計され垣根のないガラスで区切られたフロアが特徴で、日経ニューオフィス賞の最高位である経済産業大臣賞を受賞するなど、注目を浴びていた。その経緯を背景に、新オフィスは、新進気鋭の建築家・高濱史子氏がデザインを手がけ、「壊しながら、つくる」をコンセプトに、オフィスの固定概念や入居ビルの間取りに捉われることなく、各階にクリエイティブな働き方をサポートする仕掛けを実装している。主な執務スペースとなる5〜8階に、階層が分かれることによるスタッフの物理的・心理的分断をなくすため、中央に大きな吹き抜け階段を設置。2階には、スタッフが集合するイベントを想定したフルフラットなフロアでありながらも、床から芽のように取り出せる組み立てイスの通称「種ベンチ」を約200脚内蔵。そして、1階は、「オフィスは室内にあるもの」という常識を覆し「働くソト」として活用。建物の角に面した折り畳み式の扉を開け放ち、公園のようなベンチを置くことで外気に触れながらリラックスして働くことが可能だ。今後は、オフィスサウナやアートの導入も予定している。
JINS東京本社
所在地:東京都千代田区錦町3-1 安田シーケンスタワー
面積:956.12坪
デザイン:高濱史子:
https://www.jins.com/jp/