TEDDY’S BALLET

バレエを通じた表現を育む“舞台”

世界的バレエダンサーの熊川哲也氏が率いるバレエスタジオの新ブランド「TEDDY’S BALLET」。子どもから大人まで楽しく続けられるプログラムを提供するスタジオとして、だれもがワクワクし、心が躍りだす「舞台」となる空間を目指した。
大規模マンション1階の広い歩道に面した商業エリアに位置し、外部からでもスタジオ内の様子を感じとれるようにオープンなレッスンルームを計画。既存の自動扉の内側に斜めに設けたガラス折れ戸とカーテンによって、必要に応じてプライバシーが確保できる仕掛けとした。「舞台」となるレッスンルームは光を拡散させるために白い壁と滑らかな木肌が特徴の樺桜の床で仕上げ、エントランスと通路部分はブランドカラーである淡いピンクの壁とウオールナットの床を採用。レッスンルームと廊下間の開口や壁面沿いの堀込みは上部をアーチ形状とし、鏡の反射により空間全体に連続感と広がりを与えている。また、天井のライン照明は様々な色に変化させられる調光調色対応の器具を用いて、クラスに応じて異なる雰囲気の中でレッスンができる仕掛けとした。
感性の豊かさや感受性を養い“感動を感情で表現できること”を大切にするTEDDY’S BALLET。「舞台」をイメージしてデザインした空間が、バレエを通じて表現の幅を広げ、新しい自分自身を発見するこ場となっている。(鬼木孝一郎/鬼木デザインスタジオ

 

「TEDDY’S BALLET」
所在地:東京都港区白金1-2-1 ザ・スカイ 1階
オープン:2023年2月
設計:鬼木デザインスタジオ 鬼木孝一郎 板崎 櫻
床面積:122.12㎡
Photo:太田拓実

【内外装仕様データ】
床:乾式二重床工法の上タイル仕上げ(I QUARZI ANTRACITE/ダイナワン) フローリング仕上げ(ノワマジェスティックブラックウォールナット/IOC) フローリング仕上げ(フローリングボード カバ 特殊さね15×75乱尺/テーオーフローリング
壁、天井:PBt12下地EP塗装
その他:什器/木工下地木目調メラミン化粧板仕上げ(TJ-2062/アイカ工業) カーテン(U-9076/スミノエ


鬼木孝一郎/鬼木デザインスタジオ
一級建築士、デザイナー。1977年東京都生まれ。少年時代を英国で過ごし、早稲田大学にて建築を学んだ後、組織設計事務所の日建設計に勤務。その後、デザインオフィスnendoに移り、10年間に渡りチーフディレクターとして国内外の空間デザインを手がける。2015年に独立し、鬼木デザインスタジオを設立。 現在、建築・インテリア・展示会の空間デザインを中心に多方面にて活動している。一級建築士。International Design Awards 金賞(2020)、Sky Design Awards 金賞(2020)、日本空間デザイン賞銅賞(2020)等、受賞歴多数。 2019年に銀座のギャラリー「THE GINZA SPACE」にて個展「CORD/CODE」を開催。

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