果実へのこだわりをアイコニックに表現

「京橋千疋屋」は、創業100年以上の老舗果物専門店である。どの果物も最高の品質を提供するために厳しい品質管理と厳選へのこだわりを持っているが、特に、マスクメロンに至っては、一つの茎に一つの果実となるまで間引く「一茎一果」栽培をしている。そこで、「京橋千疋屋 東急百貨店たまプラーザ店」では、「一茎一果」のこだわりを果物サンプルで表現し、背景には自然の恵みをイメージ出来る空のグラフィックを施すことで、「京橋千疋屋の思い」を一目で感じることが出来るようにデザインした。また、什器の腰にはモザイクタイルで果物の食べ頃を見極める事が出来る果物の「色」を表現している。このお店で果物の素晴らしさを感じてもらうことを願っている。（吉田昌弘／KAMITOPEN）

「京橋千疋屋 東急百貨店たまプラーザ店」
所在地：神奈川県横浜市青葉区美が丘1-7 東急百貨店たまプラーザ店 地下1階
オープン：2023年3月2日
設計：KAMITOPEN　吉田昌弘　鄧 冰清　大竹恵実
床面積：33.66㎡
Photo：宮本啓介

【内外装仕様データ】
床：既存躯体の上塩ビタイル貼り（MTR-742／田島ルーフィング）
壁：PBt12.5下地特注クロス貼り（コンバートコミュニケーションズ）
天井：売り場共通仕上げ
家具・什器：ショーケース／腰・モザイクタイル貼り（BISAZZA 10角 特注アート／聖和セラミックス）
その他：サイン／LEDサイン正面発光t25（日の出工芸）　ベースプレート／ランバー下地鐡染匠6艶消し仕上げ（ノミック）

吉田昌弘／KAMITOPEN
一級建築士。1977年大阪生まれ。2001年京都工芸繊維大学工芸学部（岸和郎ゼミ）卒業。2001年タカラスペースデザイン株式会社入社。2007年KAMITOPEN設立。2008年株式会社KAMITOPEN一級建築士事務所設立。