森ビルが開発を続けてきた複合施設「麻布台ヒルズ」が、11月24日に開業する。同施設では、暮らしや仕事、アートを満喫しながら、都心のなかで自然を感じることのできる“ヒルズの未来形”が目指されている。コンセプトは、「Modern Urban Village~緑に包まれ、人と人をつなぐ『広場』のような街~」「”Green & Wellness”人々が自然と調和しながら、心身ともに健康で豊かに生きることを目指す街」。約8.1ヘクタールの広大な計画区域に、約24,000㎡の緑が広がり、延床面積約861,700㎡の施設内に、オフィスや住宅、商業・文化施設、教育機関、医療機関が入居予定。「一体的な都市づくりの中で緑豊かな環境と新しい都市生活を実現する」というビジョンに賛同した多くのパートナーが参画し、「慶應義塾大学予防医療センター」やインターナショナルスクール「ブリティッシュ・スクール・イン 東京」、世界初となるアマンの姉妹ブランドホテル「ジャヌ東京」、ベンチャーキャピタル約70社が集結する「Tokyo Venture Capital Hub」、ラグジュアリーブランドや「麻布台ヒルズ マーケット」など約150の店舗、「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」などが開業する。また、一部施設は2023年12月以降、順次開業予定だ。
ランドスケープは、敷地内の高低差のある地形を生かし、低層部の屋上を含む敷地全体を緑化することで、都心の既成市街地でありながら、広大な緑地を確保しながら、デザインスタジオのヘザウィック・スタジオによる低層部のダイナミックな建築物と緑が美しく調和し、街全体が緑に包まれた豊かな環境となる。また、敷地内には約320種の多様な植物、果樹園や菜園なども配置される。一方、街区の中央部、約6,000㎡の「中央広場」は、人々の交流や憩いの場となるオープンスペースとなる。ユニークなデザインの大屋根がかかる「麻布台ヒルズアリーナ」は、イベントなど賑わいの中心となる。また、隣接する芝生エリアにはパブリックアートが点在し、奈良美智の「東京の森の子」(2023年)などにも出会える。
同プロジェクトではデザイン面に加えて、都市づくりにおけるサステナビリティを推進。街全体で「RE100」に対応する再生可能エネルギー電力を100%提供するなど、脱炭素や資源循環を目指しているのも特徴。国際的な環境認証プログラム「LEED」の2つのカテゴリにおいて最高ランクとなるプラチナ認証も取得予定だ。
「麻布台ヒルズ」
開業:2023年11月24日
所在地:東京都港区虎ノ門5丁目、麻布台1丁目および六本木1丁目の各地
区域面積:約8.1ha
建物高さ:地上64階、地下5階建て(高さ約330m)
延床面積:約861,700㎡
https://project.azabudai-hills.com/