西京焼き 京都やま六

西京漬の製造風景を店舗空間に表現

西京漬けは、昔から樽に漬けて寝かして作られている。「西京焼き 京都やま六」では、その味噌樽をそのまま店内に持ち込み、昔からある定食カウンタースタイルを円形型にした上に、店舗の象徴になるように天井から印象的に吊った。壁は、樽を保管する蔵の中のように左官の版築壁にし、西京漬けに使用する味噌を練り込んで、色や香りがどことなく店内に醸し出されるよう演出している。4〜6人が座れる個室は、樽を横に寝かせたバレル状になっていて、天井をあえて低く設定し、籠もり感のある落ち着く空間とした。
空間から西京漬けの良さが伝わり、より美味しく召し上がってもらえればと思う。(増田太史/マスタード

 

「西京焼き 京都やま六」
所在地:京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町 ジェイアール京都伊勢丹 地下1階
オープン:2023年8月1日
設計:マスタード 増田太史 都築祐太
床面積:29.75㎡
客席数:21席(カウンター9席、テーブル2台)
Photo:ナカサ&パートナーズ

【内外装仕様データ】
床:炭モルタル仕上げ
壁:版築仕上げ(中野組) パーティション/スチールパイプ、しめ縄巻き
天井:AEP塗装 樽・バレル/焼杉仕上げ
その他:特注ハイバックチェア(ロックストーン


増田太史/マスタード
1981年生まれ。2004年大阪芸術大学卒業。2004年〜株式会社船場、2013年〜株式会社エイジを経て、2016年マスタード株式会社設立。主に、都市部での飲食店を多く手掛ける一方、インドネシアの長期滞在型ホテルや物流倉庫会社の社員食堂を手がけるなど活動の幅を広げている。

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