フルーツゼリーの色彩を引き立て街に発信する空間
渋谷区神山町の通りに位置する、テイクアウトの生フルーツゼリー専門店「Gelée de fruits」の1号店。ショップデザイン、ロゴ&パッケージのブランディングを含めプロデュースした。店舗は、ディスプレイするゼリー自体が、主役となって人の目に止まるアイコンとなるよう計画した。季節のフルーツや仕入れ状況、ディスプレイの時間帯によって変化するゼリーの鮮やかな色彩を引き立たせるため、空間の配色は対照的な無彩色で統一。ファサードは必要最低限の機能で要素を抑えることで誘目性を高め、地域の環境に彩りを与えている。(田中拓志/フェノメナ)
「Gelée de fruits(ジュレ デ フルーツ)」
所在地:東京都渋谷区神山町40-1 102
オープン:2022年3月
設計者名:フェノメナ 田中拓志
床面積:34㎡
Photo:玉井美世子
【内外装仕様データ】
床:Pタイル貼り(エグザストーン コンクオール ES3001-45/川島織物セルコン)
壁・天井:特殊塗装仕上げ
田中拓志/フェノメナ
1986年生まれ。秋田県出身。複数のインテリアデザイン事務所を経て、2013年からの6年間、CURIOSITYに在籍。2020年に自身のスタジオとしてフェノメナを設立。時間と空間や物質が与える感覚などに着目し活動している。