ワークスペースの機能と多彩な動線を生む箱状のボリューム
F社のオフィスの内装設計。柱のない長方形平面のフロアの中心に、エントランスや応接、打ち合わせ室、書庫やロッカー、ウェブ会議用のブースといった機能を詰め込んだ箱状のボリュームを計画。工事範囲を絞ることで工事費を削減しつつ、非工事範囲も豊かな動線空間や機能のある壁として使えるような設計とした。入り口側の壁面腰壁部分は可動式とし、訪問者への動線案内として機能させた。箱の外側はグレーの石膏ボードの素地仕上げとし、様々な形状で内部空間がえぐり取られたような形状となっている。(UNQUOTE)
「F office」
所在地:東京都千代田区
開設:2021年11月
設計:UNQUOTE 徳山史典 弓削純平
床面積:区画面積/222㎡ 工事面積/55㎡
Photo:鈴木淳平
【内装仕様データ】
床:受付/塩ビシート貼り(ヒトエグランザ HTE1001/東リ) 待合/タイルカーペット貼り(サキソニ- AB-600-13/川島織物セルコン)
壁・天井:受付/木毛セメント板t15の上塗装
その他:家具/チェア(TOOU/STUDIO ANAGRAM) 照明/間接照明(MC-LED4 4200K/DNライティング) 製作ネオンサイン(Sundays)
UNQUOTE
徳山史典と弓削純平が主宰するデザインチーム。2018年より東京を拠点に建築設計を主軸にグラフィックや映像など、領域を横断して活動を開始。unquote(アンクオート)とは、引用符の終端記号(”)を意味し、文章を引用する際の引用文と地の文の結節点。周辺環境やクライアントのライフスタイルといったプロジェクトの文脈、あるいは先人により開拓されたデザインの要素など、様々なことがらの「引用」から始まり、そこに独自の要素を加えて新たに紡いでいくことが、デザインのおもしろさであり役割であるとい考え活動している。