ものづくりの情熱と未来的視点を表現したアルミニウムウォール
「19世紀のフランスの歴史的な建築に、太陽を象徴するオレンジが彩られている。特殊な電解技術により染色された、オレンジ色のアルミニウムウォールの空間には、イッセイ ミヤケのものづくりのフィロソフィーと、未来へのエネルギーが表現されている。」(吉岡徳仁)
パリ8区、ゴールデントライアングルの中心に位置するフランソワ1世通りにオープンした、イッセイ ミヤケの新たな旗艦店。かつて「Europe 1」というラジオ局のスタジオ所在地であった、19世紀フランスの歴史的建築が店舗へ生まれ変わり、イッセイ ミヤケのブランドが集まる。既存のファサードは保存され、総面積約360㎡に渡る空間を構造体から建て直し、通りに面する窓だけでなく、裏窓からも自然光が差し込み新しい空間を包み込む。(文責BAMBOO MEDIA)
「ISSEY MIYAKE / PARIS」
所在地:28 rue François 1er 75008 Paris, France
オープン:2024年2月26日
設計:吉岡徳仁
床面積:約360㎡
画像提供:© ISSEY MIYAKE INC.
吉岡徳仁
デザイナー。1967年生まれ。倉俣史朗、三宅一生のもとでデザインを学び、2000年吉岡徳仁デザイン事務所を設立。デザイン、建築、現代美術の領域において活動。代表作には、東京2020オリンピックの聖火リレートーチをはじめ、パリのオルセー美術館に常設展示されているガラスのベンチ「Water Block」、結晶の椅子「VENUS」、虹の教会「Rainbow Church」、ガラスの茶室「光庵」などがあり、 作品はニューヨーク近代美術館(MoMA)やフランス国立近代美術館(ポンピドゥーセンター)、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)など、世界の主要美術館に永久所蔵されている。国際的なアワードを多数受賞し、アメリカNewsweek誌による「世界が尊敬する日本人100人」に選ばれている。