Hakuhodo DY ONE

地域に受け入れられる物語のあるオフィス空間

データ×テクノロジーでデジタル広告の領域を拡大し続ける企業の、新潟オフィスの拡大移転プロジェクト。新潟オフィスの主な役割は、いわゆるカスタマーセンターのような位置づけでした。その空間は、定石の固定席ではなく、あえてフリーアドレスのABWオフィスを導入し、自律的で多様な働き方と、明るく楽しい雰囲気を目指しています。また、今回の拡大移転は、たくさんの雇用を生み出すことにもつながり、地元からも期待されての開所となったため、東京の会社でありながらも新潟の地域に溶け込み、受け入れてもらえるようなつくりをオフィス空間でも表現する必要がありました。酒樽をモチーフにしたエントランス、新潟発のsnow peakのテント、アーティストが新潟を旅して書き溜めたスケッチから起こしたウォールアートなど、従業員はもちろん、訪れる人たちにも語ることができる空間をデザインしています。(三田明仁/コクヨ

 

 

「Hakuhodo DY ONE(旧デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム)」
所在地:新潟県新潟市中央区東大通2-4-10 日本生命新潟ビル10階
オープン日:2023年2月
設計:コクヨ 三田明仁 鄒 琳
床面積:1,236㎡
photo:ナカサ&パートナーズ

 

【内外装仕様データ】
床:塩ビタイル貼り(コールオブバード DT-7252/サンゲツ、ミラノツイードAB-1410−1/川島織物セルコン) フローリング貼り(VLOK126特注/TIMBER CREW
壁:PBt12.5下地二次曲面壁装材(タンボア 不燃/ABC商会) まだら塗装艶消し仕上げ 木不燃パネル貼り(NATURAL BOARD HPC-UM/オネスト・アンド・パートナーズ
天井:PBt12.5下地二次曲面壁装材(タンボア 不燃/ABC商会) スケルトン天井AEP吹付塗装(艶消し) 既存システム天井(パネル外す)
その他:造作テーブル/木工下地組 天板・木工下地人工大理石貼り(WQ ホワイトオニックス/コーリアン) 腰・ラワン合板白染色UCマット仕上げ プランターベンチ/腰・木工下地外装材貼り(SOLID TypeF SHIRASU/ケイミュー) 座面・木工下地ウレタンフォームの上ファブリック貼り(21U17F/パシフィックテキスタイル) ソファ/背・ウレタンフォーム下地ファブリック貼りくるみ(FT-4708 CANVAS no.8 GREEN TEA #5、FT-4708 CANVAS no.8 blueberry #5/FOOD TEXTILE)他

 


三田明仁/コクヨ1980年和歌山県生まれ。大阪大学、大阪府立大学大学院卒業後、コクヨ株式会社にて商業施設、オフィス等の空間設計を中心に、企画や他業種クリエイターとのコラボレーション等をトータルに行う。

 

鄒 琳(スーリン)/コクヨ1990年中国生まれ、2010年日本へ留学。2016年大学卒業後、コクヨにて保育園、大学院、食堂、個人住宅、シェアオフィス、オフィス、検診センターなど様々な案件を手掛けている。

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