〈Hakuba Après〉
〈No.898〉
スキーリゾートの高揚感とハイエンドな雰囲気を演出する空間
〈Hakuba Après〉
「白馬アプレ」は、ライブミュージックとドリンクでスキーで楽しんだ一日の疲れを癒すための理想的なスポット。白馬の主要な4箇所のリフトの麓に位置し、日本アルプスにあるユニークな施設である。1階ではイベントやライブ演奏が行われ、内外で音楽を楽しめる空間となっている。ヨーロッパのリゾートでよく見られる伝統的なスキー・エンブレム・バッジにインスパイアされたコンセプトは、80年代のスキーブームへのオマージュであり、日本の永続的なスキー文化を反映した色や柄を取り入れた。
〈No.898〉
「No.898」は、白馬でもユニークな隠れ家的なハイエンドバー。白馬アプレの2階部分にあり、ヨーロッパのスキーリゾートに見られるアルパイン調な優雅でリラックスした空間。温かみのある木の色調と手触りの良い家具が並び、バーの窓からは八方山を眺めることができる。メインのバーエリアは、伝統的な日本和紙の壁紙と地元のオーク材一枚板のカウンターを設置し、日本山小屋の雰囲気を醸し出している。
〈Vyvial Suzuki Studio〉
「Hakuba Après / No.898」
所在地:長野県北安曇郡白馬村八方4029
オープン:2023年12月
設計:Vyvial Suzuki Studio
床面積:Hakuba Après/60㎡ No.898/52㎡
客席数:No.898/20席
Photo:中寺敦士
【内外装仕様データ】
〈Hakuba Après〉
床:RCコンクリート現し
壁:シナ合板下地アートグラフィック(Ryuichi Nishida)
天井:結露防止塗装(ケツロナイン/菊水化学工業)
〈No.898〉
床:コンクリート調塩ビタイル貼り
壁:PB下地壁紙貼り(KAMISM、川島織物セルコン) ウォールナット(サカイ)
天井:(ケツロナイン/菊水化学工業)
家具:カウンター/オーク材一枚板 腰・タイル貼り(スワンタイル)
Vyvial Suzuki Studio
国内外での経験を基に、東洋と西洋の思想を取り入れた独自の視点で、バイリンガルのデザインスタジオとして活動。建築からインテリアデザイン、グラフィック、ブランディングまで、幅広い分野でサービスを提供。“クライアントのニーズ、リサーチ、創造的好奇心をバランスよく満たす探究的なアプローチから、空間とデザインを通じストーリーを伝えること。”をミッションとしている。(写真左からErika Suzuki、Valerie Vyvial)