アツミクレープ


親しみやすさを生む素朴な風合いのマテリアル

 

関東を中心に50店舗以上をフランチャイズ展開するクレープ店「ヤマグチクレープ」が、静岡県で2店舗目となる浜松市の新店をオープンしました。店名に各FCオーナーの名前を使用し展開しているのが特徴で、「アツミクレープ」はFCオーナーの渥美さんの名前に由来しています。初回の打ち合わせ時にヒアリングした「女性や若い人だけでなく地域の人が多く訪れるお店にしたい」という要望に応える為、使用するマテリアルの色調や質感を考慮しました。カウンターの腰に貼ったタイルの窯変釉のむらや、正面の壁に貼った木板の節など、自然の風合いをポイントで用いることで、ローコストながら性別や世代を問わず多く人にとって入りやすく、居心地の良い空間になることを目指しました。テイクアウトがメインの店舗ですが、外のベンチで電車を眺めながらクレープを食べることもできるようになっています。(秦 秀彰/before breakfast

 

「アツミクレープ」
所在地:静岡県浜松市浜名区小松4510-2
オープン:2024年4月26日
設計:before breakfast  秦 秀彰
床面積:26㎡
Photo:Taito Harada

 

【内外装仕様データ】
床:既存土間コンクリートの上複層ビニル床タイル貼り(田島ルーフィング
壁:PB下地クロス貼り(サンゲツ) 一部木板貼りオイルフィニッシュ
天井:PB下地クロス貼り(サンゲツ
その他:カウンター/腰・タイル貼り(名古屋モザイク工業

 


秦 秀彰/before breakfast
1986年愛知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒業後、STUDIO GLITT、神谷デザイン事務所を経て、2022年に独立。空間・プロダクトデザインを行うbefore breakfastとして活動。

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