designshopは、designshop azabuにて、日本を代表するインテリアデザイナー、故・内田繁がデザインしたプロダクトを紹介する展覧会「1989 内田繁展 -ディア・ベラ復刻と共に-」を2024年9月5日~11月4日に開催する。
本展のテーマである1989年は、内田が世界的な建築家アルド・ロッシに設計依頼をし、日本初のデザインホテル「ホテル イル・パラッツォ」(福岡)が開業した、内田にとって節目の年。「ホテル イル・パラッツォ」はアートディレクション・インテリアデザインを手掛けた内田の他、エットーレ・ソットサス、倉俣史朗、田中一光など、世界的なクリエイターが参画し世界的に話題となった。アルド・ロッシは翌年1990年に建築界のノーベル賞と言われる「プリツカー賞」を受賞。ロッシとの協業は、内田のその後の作風に大きな影響を与えた。
展示では、2023年に行われた「ホテル イル・パラッツォ」のリニューアルの際に、内田とアルド・ロッシへのオマージュで復刻された“Dear Morris”(1989,ホールクロック)、そして復刻が決まった“Dear Vera”(1989,卓上時計)と、内田が手掛けた様々なプロダクトデザインを紹介。1989年の二人の偉業をプロダクトと共に振り返る。
今回、復刻される卓上時計「Dear Vera II」は、フランスのOGATA Parisにて同時期に開催される内田繁の展示(会期/2024年9月5日~9月29日)でも出品され、連動した企画として初回ロット限定50個に限り、シリアルナンバー入りにて予約を受け付ける。
1989 内田繁展 -ディア・ベラ復刻と共に-
会期:2024年9月5日(木)〜11月4日(月・祝)
開催時間:11:00~19:00、土・祝/11:00~17:00
休廊日:日曜日(詳細はHPの営業日カレンダーに掲載)
会場:designshop azabu(東京都港区南麻布2-1-17 白ビル1F)
Tel:03-5791-9790
主催:株式会社designshop
特別協力:株式会社内田デザイン研究所、株式会社霞工房
協力:株式会社タカタレムノス、有限会社コスタンテ、株式会社Di vision、株式会社浅野商店
写真協力:Satoshi Asakawa、do factory
観覧料:無料
展覧会公式サイト: https://www.designshop-jp.com/shigeru_uchida/
内田繁
インテリアデザイナー/1943-2016。日本を代表するデザイナーとして商・住空間のデザインにとどまらず、家具、工業デザインから地域開発に至る幅広い活動を国内外で展開。毎日デザイン賞、芸術選奨文部大臣賞、紫綬褒章、旭日小綬章など受賞歴多数。専門学校桑沢デザイン研究所所長を歴任。代表作に山本耀司のブティック、神戸ファッション美術館、茶室「受庵 想庵 行庵」、クレストタワー一連の内部空間、ホテル イル・パラッツォ、オリエンタルホテル広島、ザ・ゲートホテル雷門など。メトロポリタン美術館、デンバー美術館、コンラン財団、M+美術館等に永久コレクション多数。著書に『日本のインテリア全四巻』『インテリアと日本人』『家具の本』『普通のデザイン』『デザインスケープ』『戦後日本デザイン史』などがある。