焼肉炭聖 神田小川町店

街の特性に寄り添いながら“焼肉店らしさ”を内外に発信する空間

 

都内で焼肉店を展開する炭聖グルーの4店舗目として、2024年6月にオープンした焼肉炭聖神田小川町店のインテリアデザイン。炭聖グループは、A5ランク肉にこだわり部位ごとに仕入れることで、どの部位を食べても上質で最高の品質を提供するお店として知られる焼肉店である。4店舗目の立地となる神田小川町は、商業地域でありながらも大小様々なオフィスビルが立ち並んでおり、神保町とも隣接していることから、出版関係のサラリーマンも多く見受けられる。雑居ビルの2階という立地上、下の大通りから見上げた際の「焼肉店らしさ」を全面に打ち出すため、肉の美味しさを連想させるような赤色の天井をインテリアのキーデザインとして計画した。天井の赤色と連続させるように壁も同仕上げとし、テーブル席に面する壁にはエンジ色の艶やかなタイルをアクセントマテリアルとして採用した。空間自体は立地特性上、多くのサラリーマンやカップルの気軽な
デートなどに利用してほしいというクライアントの要望により、カジュアルでライトな雰囲気を残しつつ、大きな焼肉フードをアルミ板金とダイノックシートで覆い隠しつつ間接照明を施したアクセントフードカバーや、既視感のあるレストランタイプのRソファなど、各部ディテールにこだわりながら、カジュアルだけどオシャレな店として、視覚的記憶に残るようにデザインを行なっている。(高須 学/Takasu Gaku Design and Associates

 

 

「焼肉炭聖 神田小川町店」
所在地:東京都千代田区神田小川町1-7 神田小川町ハイツ201
オープン:2024年6月6日
設計者名:Takasu Gaku Design and Associates 高須 学
床面積:78.18㎡
客席数:31席
Photo:TRANSPARENCY 山本育憲

 

【内外装仕様データ】
床:既存モルタル金鏝の上コンクリートステイン塗料塗布(アクアカラー/AFJ
壁:既存RC躯体の上コンクリートステイン塗料塗布(アクアカラー/AFJ) PBt12.5下地磁器タイル貼り(EKP-F2760/名古屋モザイク工業
天井:スケルトン PBt9.5下地左官仕上げ(ジョリパット/アイカ工業
家具・什器:木下地磁器タイル貼り(EKP-F2760/名古屋モザイク工業
照明:ペンダントライト(blanc2 flare BLN4/ビートソニック) ブラケットライト(TGDAオリジナル)

 

 

高須 学/Takasu Gaku Design and Associates
株式会社タカスガクデザインアンドアソシエイツ 代表取締役 デザイナー。TGDA(Takasu Gaku Design and Associates inc.)は、福岡と東京を拠点に全国各地で商業空間のデザインや住空間の設計、生活に纏わる各種プロダクトの商品デザイン・開発に携わる設計・デザイン事務所。クライアントとエンドユーザー両側面からの最適解を探るショップインテリアや、住まい手それぞれの心地よい間を導き出す住空間、モノ本来の背景を探り、腑に落ちる形を追求するプロダクトデザインなど、都度おこりうる事象を深く読み解き、問題に対する解決方法や目的を様々なアイデアと手段=デザインにより、良質で美しい空間やものとして実現できるようデザインを行っている。いつの時代も変わらず、我々のデザインもシンプルに、美しく、永く愛されるようなものづくりをクライアントとともに行う。

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