とやま国際工芸シンポジウム

伝統工芸の技をベースに、新たなチャレンジを続ける工芸作家や、現代のニーズをとらえたデザイン戦略で新たな定番商品を発信し続けるものづくり産業など、国内外で話題を集める富山県。優れた工芸作品や商品が日々生み出される中、これまでの常識を超え、さらなる創作につなぐ刺激として、9月3日（土）世界で活躍するデザイナーを迎えて『とやま国際工芸シンポジウム』を開催する。キーワードは「こえる　つながる　ひろがる　つたわる」。
第1部は文化庁長官の宮田亮平氏を講師に迎える基調講演。「文化芸術立国の実現に向けた文化力プロジェクトの推進〜これからの工芸のあり方〜」と題し、国が進める文化プログラムの基本構想を話す。
第2部は建築家でデザイナーのマリオ・トリマルキ氏（ミラノ）、デザイナーのトード・ボーンチェ氏（ロンドン）、テキスタイルデザイナーで東京造形大教授の須藤玲子氏など世界のデザインシーンで活躍するゲストのほか、「NOUSAKU」として海外出店も果たした株式会社能作社長の能作克治氏が参加し「KOGEIの世界的な潮流を探る〜「工芸」のリーディングプロジェクトを富山から〜」のテーマのもとパネルディスカッションを開催。
また、同時に『とやまクラフト〜未来をつなぐクラフト展〜』を富山県民会館とD&DEPARTMENT TOYAMAにて開催。ワークショップや展示が行われる。
文化庁では2020年の東京オリンピック・パラリンピックに関連した文化プログラムとして「国際工芸サミット」の北陸開催が検討されており、今回のシンポジウムは富山での開催機運を高めるプレイベントとしても注目を集める。